スタートアップの資金調達!資金調達の種類あれこれまとめVol.4 – 賞金・助成金編 | スタートアップカフェ大阪

起業コラム

2019.10.10

クラウドファンディング

スタートアップの資金調達!資金調達の種類あれこれまとめVol.4 – 賞金・助成金編

こんにちは!スタートアップカフェ大阪コーディネーターの伊藤です。

 

こちらの記事では、資金調達の概要について解説してきましたが、今回の記事はその中で紹介した賞金・助成金等による資金調達について更に詳しく掘り下げた内容になります。

 

資金調達に関する記事としてはVol.4になりますが、一般的な資金調達の方法とは異なり特殊な手法であったり、最近流行り始めたものなどを取り上げていきます。

ビジネスコンテスト(通称:ビジコン)

「ビジネスコンテスト」「ピッチコンテスト」「ビジネスモデルコンテスト」「ビジネスプレゼン大会」など様々な名称がありますが、基本的には複数社のスタートアップが集まって各々が自社の事業内容、事業プランをピッチするようなイベントになります。

イベントにもよりますが、入賞者に対して賞金が出るものや、協賛企業から副賞がもらえるケースなどがあります。

ここでもらえる賞金は基本的には返済義務等はなく自由に使えるお金になります。(一部、出資賞金という名目で株式と引き換えに賞金が渡されるケースもあるので要チェックです)

 

また、こうしたコンテストは賞金や副賞の有無に関わらず出場するメリットがあります。

スタートアップのピッチを聞きに来ているオーディエンスは大きく3属性に分かれています。

・メディア関係者

・金融機関関係者、投資家

・企業の新規事業担当者やオープンイノベーション推進者

それぞれのメリットは大きく分けて以下の3点です。

・メディア露出に繋がる

・資金調達に繋がる

・企業との協業、提携に繋がる

直接的な賞金がないイベントについても積極的に参加するメリットは大いにあるかと思います!

また、応募資料やピッチ資料を作り込む過程で自身のビジネスアイデアが整理・洗練されますし、ピッチ後の質疑応答やフィードバックで事業をブラッシュアップできる機会になりますので、大きなメリットの一つと言えそうです。

 

関西のビジネスコンテストについてはこちらの記事で具体的なものをいくつか紹介しているので、興味のある方は覗いてみてください!!

補助金・助成金

補助金・助成金は基本的には返済の必要がない資金調達方法です。

両者とも、お金の出し手は国や地方自治体です。基本的に着金は遅いものばかりなのでこれをアテにして事業計画を立てるのはオススメしません

両者の違いとしては、

補助金:受給には必要書類の提出および審査を通過することが必要

助成金:要件さえ満たせば必ず資金を受け取れる

という点があります。

より確度が高いのが助成金、ということですね!

 

補助金なら、「小規模事業者持続化補助金」「ものづくり・商業・サービス経営力向上補助金」「IT導入補助金」など。

助成金なら、「企業内人材育成推進助成金」「キャリアアップ助成金」など。

スタートアップでも挑戦しやすいものはいくつかありますが、こういった補助金・助成金は毎年要項が変わったり、ある年から急に実施されなくなったりと最新情報を集めるのが困難です。さらに、応募に必要な書類を不備なく揃え提出するのは更に困難を極めます。

各地域にある商工会議所にはお抱えの中小企業診断士がいるはずなので、一度相談に行って今の自社の状況と照らして申請可能な補助金・助成金のアドバイスをもらいに行くのが手っ取り早いかと思います!

クラウドファンディング

最近テレビCMなども増えてきて、目にする機会も増えてきたクラウドファンディング。

クラウドファンディングには、「購入型」「寄付型」「融資型」「投資型」などがありますが今回は「購入型」に限っての話をします。

クラウドファンディングは資金調達の一種という見方もありますが、筆者の考えとしては「お金のかからない広告」「お金のかからないファンづくり」の方が適切な捉え方なのかなと思っています。

購入型の場合、ファンに支援をしてもらっても当然それに見合うリターンを出さなければならないし、プラットフォームにもよりますが、概ね17~20%の手数料が支援総額から差し引かれます。仮にクラファンで100万円集めたとして、50万円も手元に残れば良い方なのではないでしょうか?場合によってはリターンにお金を使いすぎてほとんど手元に残らなかった、、ということもありえます。

 

ですが、クラウドファンディングに挑戦するということは、

自身の活動を広く世の中に発信するきっかけ=広告的な役割がある、

クラウドファンディングを通じて支援者というファンを獲得できる、

しかもお金をかけずに、むしろ多少手元にお金が残る形で行える

という見方をしてみるとなんだかすごくお得な感じがしませんか?

 

資金調達の方法として見ると決して効率はよくないかもしれませんが、多少の資金のプラスαにもなりつつ無形の財産を築くことができる非常にありがたい手段として、クラウドファンディングはチャレンジしがいのあるものだと思います!

 

クラウドファンディングに興味がある方はこちらも合わせてご覧ください!↓

まとめ

いかがでしたか?

「資金調達の王道」とは違う、いわば「脇道」的な資金調達の方法をいくつか紹介してきましたがいずれも共通して言えるのは、

やって損がない

ということ。明確なリスクなしに資金を獲得できる方法がこれだけ用意されているというのは、スタートアッパーにとってはありがたさしかないですよね?

貰えるものは貰う、したたかさを発揮してぜひ本記事で紹介した内容に挑戦してみてください!

それでは。

 


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