STARTUP企画Vol.20~創業の目と芽~ | スタートアップカフェ大阪

イベントレポート

2019.04.08

STARTUP企画Vol.20~創業の目と芽~


スタートアップカフェ大阪では日本政策金融公庫と連携し、起業を目指している方に向けたセミナーを定期開催しています。

今回は、実際の起業成功事例を参考にしたワークショップを行った後に

大阪産業創造館経営相談室 中小企業診断士  岡島卓也 様

株式会社MEETSHOP 代表取締役 前田晴代 様
(近畿経済産業局主催 「LED関西」Finalist)

日本政策金融公庫大阪創業支援センター 所長 比留間大輔 様

をゲストにお招きし、事業の作り方や展開方法などを、トークセッション形式でお話して頂きました。

日本政策金融公庫とは?

日本政策金融公庫とは、100%政府出資の創業支援に力を入れている政府系金融機関です。

営業所は全国に152店舗、大阪には11店舗あります。

1年で10万もの企業が創業している中で、28,116もの方々(全体の3~4社)に支援を行っています。

また、お金を貸すだけでなく、創業を考えている方向けにセミナーを開催し、事業計画の作り方などを教えるイベントを行っております。

最近では起業家育成のため、高校生に対するイベントも開催され、日本の開業率向上を目指した活動しています。

創業の目と芽

創業をするためには、ビジネスアイデアなどを発見する「目」と、ビジネスの「芽」を育て上げていく力が必要です。

比留間さんによると、ビジネスを成功させるには大きく3つのポイントが重要になってくるそうです。

【原体験・想い】
なぜそのビジネスをしたいと思ったのか。
そのビジネスを通して誰かを幸せにしたいなどの想いがあるのか。

【発想・構想】
ビジネスの仕組みを創る能力。
発想はあるか。事業計画を整理してまとめる構想力があるか。

【行動・熱意】
事業に対しての熱意を行動の原動力として活動できるか。

今回は過去にスタートアップカフェジャーナルでもインタビューさせて頂いた岡田 奈穂子さんを実例として取り上げて頂きました。

事業・創業例紹介


株式会社table a cloth 岡田 奈穂子 様

岡田さんは現在、『おいしい旅』をテーマに、食の楽しみに特化したオーダーメイド型旅行のプランニングサービスを行っています。

先程、比留間さんが述べた「ビジネスを成功させる3つのポイント」を岡田さんに当てはめると次のようになります。

【原体験・想い】
おいしい旅 → 好きをビジネスに

【発想・構想】
丁寧な個別提案 → 大手の差別化、口コミ

【行動・熱意】
情報の収集・企画提案 → 精力的な取材活動取材活動

このように、自分の好きなことや強み、自分にしかできないことを生かして事業の計画を作ることが起業の第一歩目となります。

>>> 岡田 奈穂子 様 のインタビュー記事はこちら!

トークセッション

前田さんからのメッセージ

イベント後半では、ゲストの株式会社MEETSHOP 代表取締役 前田晴代さんに実際に「LED関西」でしたプレゼンをして頂いたのちに、今回のイベント参加者の皆様に向けてメッセージを頂きました。

まったく新しい発見や革新的な視点が必要だとは思いません。うまくいってない物事には理由があり、それを整理整頓し編集することが大切だと思います。

そして、商品やサービスを「編集」する際には「相手にどう見えるか?」という観点が大切だと思います。

起業Q&A


続いて、前田さんと、中小企業診断士の岡島 卓也さんに起業をする際のポイントについて、比留間さんや参加者の方々からの質問に答えて頂きました。(抜粋)

Q:事業の仕組みを作るという点で気をつけた事は何ですか?

前田さん

お客様の声が一番大事だと思いました。

自分が「なぜ・どういうことを・どのようにしたいのか」まで丁寧にお客様に理由を説明して話を聞かないと、なかなか本音で話してくれません。

いかにしてお客様から本音を聞き出せるかの方法を考えました。

Q:複数人で会社を経営する形態は上手くいくのか?

岡島さん

複数人での経営は方向性の違いや資金繰りで失敗する場合が多い。

前田さんのような共同パートナーでの経営で成功した事例はほとんど無いので、レアケースだと思います。

前田さん

私の場合は元々、新しい形の会社を作れないかというのが集まったキッカケでした。

それぞれが他のメンバーには無い経験をしているからこそ、各々の役割がはハッキリしています。

全員が他のメンバーに負担をかけたくないという想いが強いので、バランスが取れています。

Q:経営者として苦労したのはどのような時ですか?

前田さん

苦労したのは、一定の利益を作り続けないといけない点でした。

事業が形になりはじめると、お客様の声を聞く機会が減ったので苦労した覚えがあります。

だから私はお客様に割く時間など、時間割を作って活動していく必要がありました。

お金を作る・利益を作る事を踏まえた上で事業を回すバランスが難しく、色んなところからどうやってキャッシュポイントを作るかは今も常に考えています。

起業はどのような状態でするべきですか?

岡島さん

「この起業に全てを掛ける」という背水の陣のような状態で起業するのは正直反対です。

無理にリスクを負う必要はないし、副業としてできるならそこから始めるべきだと思います。

会社に属している人も会社に隠さずに、むしろ協力してもらえるような関係を築くのが望ましい。

社長や会社の人はそんな話絶対聞いてくれないと思う方もいると思いますが、半年くらい根回しすればきっと話を聞いてくれると思います。

起業後は大きな協力者になってくれるだろうし、起業してからは根回しなども重要になってくるので、自分の会社の社長を説得するのは起業の第一関門だと思いますよ。

次回イベント予告


次回の日本政策金融公庫の合同企画イベントは3月26日(火) 16:00~18:00にスタートアップカフェ大阪で開催!

SSQQB株式会社 代表取締役 張 永強 氏に登壇して頂きます。

日本政策金融公庫との合同イベントでは、来場者全員参加のワーク型セミナーがメインになりますので、イベントレポートでは記しきれないコンテンツに溢れています。

どなたでも参加可能ですので、是非お越しください!

KANDAI MeRISEのHPでイベント情報を確認する!

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