ウェブサービスとアプリの違いをわかりやすく解説! | スタートアップカフェ大阪

起業コラム

2020.03.19

プログラミング

ウェブサービスとアプリの違いをわかりやすく解説!

こんにちは!
スタートアップカフェ大阪の小谷 爽です。

さて今回は、私の得意なIT分野で、ウェブサービスとアプリの違いを解説していきたいと思います。
ITに詳しくない方にもわかりやすい説明を心がけたいと思うので、是非最後までお付き合いください!

 

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目次

なぜ違いを説明するのか?

まずは、なぜウェブサービスとアプリの違いを説明するのか、からお話させてください!

ITサービスで起業するとき、よくぶち当たる壁が「アプリでサービスを開発したいけど、開発費がかかりすぎる」というところなんですね。
アプリの開発費用は機能によりますが、相場が100万〜1,000万とかなり高額な開発費がかかります。

じゃぁ比較的安いウェブサービスにしようかなと考える人も多いと思うのですが、実際ウェブサービスにしたメリットとデメリットがわからないというお声をよくいただきます。

そこで!今回はその違いを説明して、ITサービスで起業するにあたって必要な手段をわかりやすく説明しようと思います。

ウェブサービスとは?

まずウェブサービスとは、簡単に言うとブラウザ(Internet ExprolerやGoogle Chrome、Firefoxなど)を使ってインターネットにアクセスし、サービスを使うものになります。
ブラウザが搭載できるデバイスであれば、サービスにアクセスできます。

アプリとは?

次にアプリとは、簡単に言うとスマートフォンやタブレットにインストールして、サービスを利用するものになります。
ちなみにアプリとは、アプリケーション(応用)の略なんです!

ウェブサービスとアプリのメリット・デメリット?

ウェブサービスのメリット

ブラウザが使える様々なデバイスで使用できる!

ウェブサービスの一番のメリットは、なんといっても様々なデバイスで使用できるというところでしょう。
アプリの場合、iPhoneやAndroidなどのデバイスによって開発する言語が異なるのに対し、ウェブサービスは共通の言語で開発することができます。

一つ注意しておきたいことといえば、ブラウザ毎の制約があることでしょう。
たとえば、Google Chromeではちゃんと表示されていても、Internet Exprolerではうまく表示されないことはよく報告されています。
回避策としては、ウェブサービスの推奨ブラウザを提示することです。推奨ブラウザに絞って開発を行えば、問題は回避できるでしょう。

常に最新の情報を表示させることができる!

ウェブサービスのもう一つの大きなメリットとしては、常に最新の情報を表示することができるということです。
閲覧者がサービスにアクセスすると、その時点での最新情報をサーバーから取得するからです。
エラーが発生した場合、迅速に修正することができるのは大きなアドバンテージになります。

制限なく情報を載せることができる!

アプリと違い、ウェブサービスは検閲がありません。
そのため、自由に制限なく情報を載せることができるというメリットがあります。

ランニングコストが安い

ウェブサービスを維持するためのランニングコストは、あまり高くありません(規模にもよります!)。
小規模なサービスであれば、月¥4,000程度(ドメイン費、サーバー費)に抑えることも可能です。

ウェブサービスのデメリット

iPhoneのみ通知を流すことが出来ない

定期的にウェブサービスを利用してもらえるよう、利用者に通知を出すことは重要ではありますが、
2020年1月現在、iPhoneに通知を出すことができません。

Androidユーザーやパソコンユーザーには、ブラウザの通知機能を利用して通知を出すことが可能です。

[出典] 世界一簡単にブラウザのプッシュ通知を実装できる「Push.js」の使い方を徹底解説 : https://ferret-plus.com/6035

バックグラウンド処理をすることができない

これはウェブサービスの大きなデメリットかもしれません。
ウェブサービスの場合、一度ページを閉じられてしまうとバックグラウンドで処理を行うことができなくなってしまいます。

例えば、iPhoneの画面をスリープモードにしてしまうと、GPS情報を取得し続けるようなことができなくなってしまいます。
もしくは、ページを閉じてしまうと保存していない内容が失われる可能性があります。

アプリのメリット

アプリ独自の操作ができる

アプリ最大のメリットとしては、アプリ独自の操作ができるということでしょう。
長押ししたときに特殊な機能を出す、3本指での操作に対応するなどができます。

アイコンがホーム画面に並ぶので、利用者にアクセスを促すことができる

ほぼ毎日見るスマートフォンのホーム画面、アイコンを見ると開けたくなりますよね?
ウェブサービスだとURLを入力してアクセスしないといけないので、アプリのほうがアクセスの手間を省くことができるメリットがあります。

インターネットが繋がらない環境でも利用できる

アプリを最初にインストールするときにデータをダウンロードするので、
インターネットに繋がらないオフライン状態でもアプリを使用できるのも強みです。
ただし、インターネットからデータを取得しないといけないもの(たとえば、最新のニュース、天気など)は利用できません。

通知機能を使って、ユーザーが欲しい情報を流すことができる

もう一つのアプリの強みは、通知機能です。
通知が来たら、見てみようかな?となりますよね。
これも定期的にユーザーにサービスを使ってもらうための仕組みということになります。

アプリを使用していないときもGPS情報などを取得することができる

ユーザーの許可を取れば、画面ロックを解除していないときもGPS情報などの端末情報を取得することができます。
これにより、例えば店舗の近くでクーポンを発行する、移動距離を計測する、などの機能ができます

アプリのデメリット

iPhoneとAndroidでプログラミング言語が異なるため、製作コストがかかる

実は、iPhoneとAndroidのアプリ開発用プログラミング言語は異なります。

iPhone … Swift、(Objective-C)

Android … Java、Kotlin、C、Ruby

そのため、iPhone用のアプリを作ったからといって、Android用アプリとして使えるわけじゃないというところがポイントです。
それぞれのデバイス用にアプリを作成する必要があるため、製作コストが上がってしまいます。

ダウンロードしてもらわないと利用してもらえない

アプリは各アプリ用のストアに申請し、申請が通ったら掲載してもらいますが、
ユーザーにアプリを使ってもらうためにはダウンロードしてもらわなければなりません。

ダウンロードしてもらうのには手間がかかるので、いかにダウンロードしてもらうかが鍵となってきますね。

ちなみにウェブサービスはダウンロードの必要がないので、QRコードなどで手軽にアクセスしていただけます。

載せる内容を変更する場合、利用者にアプリのアップデートしてもらわなければ更新できない

アプリの内容を書き換えたい場合、書き換えた内容をアプリストアに申請し、ユーザーにアプリをアップデートしてもらわなければ書き換えることができません。

たまに強制的にアップデートされる場合がありますが(アップデートしないとアプリが開かない)、古い情報のまま使われないようにする対策なんですよね。

アプリを公開するときに、審査が必要

アプリをアプリストアにて公開する際、審査が必要です。
この審査も結構厳しく、内容、金額、セキュリティなどのチェックが入ります。

4,5回目の審査でようやくOKが出ることもあるらしく、気軽にアプリを公開できるとも限らないことにも注意が必要です。

アプリを開発するためのランニングコストが必要

アプリを開発する環境を整えるためには、必要なコストがあります。

iOSの場合

  • Apple系のPC(MacBook系列、iMacなど) 約9万円〜
  • Apple Developer Programへの契約     毎年99ドル(毎年約1万1,800円) ※毎年費用が発生します
Androidの場合

  • AppleもしくはWindowsパソコン 約2万円〜
  • Android 開発者登録       25ドル(約2,800円) ※初回のみ費用が発生します
[出典] https://blog.gelehrte.com/entry/2017/09/08/200000

上記のように、アプリを開発する際は費用が発生してしまいます。
アプリを作る際は、どこでマネタイズ(儲けるか)を考えないといけないですね…。

メリット・デメリットのまとめ

ウェブサービスとアプリのメリットとデメリットを表にしてまとめてみました!

ウェブサービス 項目 アプリ
ブラウザを使ってインターネットにアクセスし、サービスを利用するもの 概要 スマートフォンやタブレットなどにインストールし、サービスを利用するもの
50万〜2,000万 制作相場 100万〜1,000万
ブラウザが使える様々なデバイスで使用できる

常に最新の情報を表示させることができる

制限なく情報を載せることができる

ランニングコストが安い

メリット アプリ独自の操作ができる

アイコンがホーム画面に並ぶので、利用者にアクセスを促すことができる

インターネットが繋がらない環境でも利用できる
(インターネットからデータを取得することはできません)

通知機能を使って、ユーザーが欲しい情報を流すことができる

アプリを使用していないときもGPS情報などを取得することができる

iPhoneのみ通知を流すことが出来ない(2020年1月現在)
(Android端末などは、ポップアップ通知することができる機能がある)

バックグラウンド処理をすることができない(ページを閉じられると、処理を行うことができなくなってしまう)

デメリット iPhoneとAndroidでプログラミング言語が異なるため、製作コストがかかる

ダウンロードしてもらわないと利用してもらえない

載せる内容を変更する場合、利用者にアプリのアップデートしてもらわなければ更新できない

アプリを公開するときに、審査が必要

アプリを開発するためのランニングコストが必要

いかがでしょうか?

アプリでサービスリリースしたいけど、色々と障壁がある…
だからといって、ウェブサービスでは物足りない…

ってこともあると思います。

最後に私なりのオススメの方法をお伝えしたいと思います。

まずはウェブサービスで始めて、ゆくゆくはアプリサービス

私のオススメとしてのサービス展開方法は、

① まずコストが低く、導入障壁が低いウェブサービスでローンチ

② マネタイズ出来てきたら、アプリ開発に投資

③ アプリサービスとしてローンチ、ウェブサービスとアプリサービスの2本柱で継続

という流れがオススメです。

もちろんアプリじゃないとできないサービスであれば、初めからアプリで開発すべきです!

 

是非参考にしてみて下さい!

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