在学中に22歳で起業、既存事業を活かして多事業展開した社長 | スタートアップカフェ大阪

イベントレポート

2018.11.26

在学中に22歳で起業、既存事業を活かして多事業展開した社長

スタートカフェ大阪では、『STARTUP U29s』、29歳以下の今をときめく若手起業家の連続イベント企画を開催しております。

今回はU29sイベント第2弾!

若干22歳で起業し、「ヒカカク」という売りたいモノの買取比較事業や、スマートフォンや家電等の二次流通事業などで多数のサービスを輩出した。

その後、匿名質問箱サービス「Peing」を買収した若手起業家、株式会社ジラフの代表取締役社長麻生社長にお越しいただきましたので、そのイベント内容を一部お届けしたいと思います。

近道はない、地道なことを繰り返すスピードが大事

「適切なKPIを設定し、最速でそれを実行する」

ヒカカクの創業時、はじめに行なったことはSEO対策(検索エンジン最適化:検索で上位に表示されることによる検索流入対策)のために地道にウェブサイトに記事を投稿し続けることだったそうです。

麻生氏は「起業に近道はなく、設定したKPIに対して、いかに最速かつ効率的に遂行できるかが大事」とお話されており、KPIとして設定するもの=企業の戦い方として捉え、KPIの設定が事業の拡大の速度を大きく左右すると考えられているとのことでした。

KPIの重要性を裏付ける根拠として、メルカリとフリルの例を挙げ、メルカリはジャンルを絞らず、フリルは古着に絞った戦略であり、メルカリはプラットフォーム事業で重要な「ネットワーク効果」と流通額の増加により規模を拡大したことから、KPIの設定方法、重要性について話をしてくださいました。

 

資金調達のタイミング

「資金調達には『成功しそうな雰囲気つくり』も大事」

大型資金調達を度々行なっているジラフ麻生社長に、資金調達に重要なポイントを伺いました。

資金調達はお金がなくなるタイミングで行なうより、「○○円あればこういう状況になり、こういうことができる。」と明確に言えるような、ゴールから逆算して資金調達を行なうのがベストとの話がありました。

プロダクトが未熟であったとしても、成功しそうな雰囲気、自信、相手を信じさせるような説得力、そして後押しがあるようなニュースが出ているタイミングなどを狙うと資金調達の可能性は高まるとのことです。

また、知り合いや投資家に近況報告をした際に、その場で資金調達に至ることもあったそうです。

【資金調達を行うタイミングの例】

1.リリース直後、会社として事業を行う段階

2.ユーザー数が増えた段階

3.黒字化しており、成長への投資確率が高い段階

 

Peing買収の理由は新事業に手を広げるため、社内外への発信

「『何かをやりそうな会社』を内外に発信できるいい機会だった」

匿名質問箱サービスPeingを買収した理由を伺いました。

コミュニケーション系のサービスはジラフの事業と何かしらのシナジーが生まれる可能性を感じているが、買収段階では実際にシナジーを生む具体例は頭に無かったそうです。

麻生氏はこれまで手を出せていなかった領域に踏み出すために、買収が最良と考えたそうです。

また、ジラフの「スマホ買取や二次流通事業の会社」というイメージを払拭して、「何か新しいことをやりそう」というメッセージを社内外に発信する機会としてもタイミングが良く、買収を行なったとのことでした。

 

まとめ

今回は2018年10月26日に開催しました『在学中に22歳で起業、既存事業を活かして多事業展開した質問箱の社長』のイベント模様を一部まとめさせていただきました。

若くして複数事業を展開されており、多くの資金調達と事業買収も経験している麻生氏。「地道なことを効率よく」「正しい指標を追う」といった基本的ではあるものの、事業を継続する上で「戦い方の基本」を重要視されている印象を受けました。

スタートアップカフェでは、今回のような起業家やこれから起業しようと考えている人に役立つイベントを毎週開催しております!

そしてこの『STARTUP U29s』ではまだまだイベントが続きますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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