起業家インタビュー
2018.10.06
STARTUPREAL
「起業しか道がなかった」池上奈津美、起業のリアル
池上 奈津美(イケガ ミナツミ) 24歳 ー
19歳の大学在学中にジャグアアート(ジャグアタトゥー)の施術を個人事業主としてスタート。
大学卒業後に日本ジャグアアート協会を設立。
その後ジャグアアートサロンやデザイン業務を行う株式会社N.designを設立。
LED関西(女性起業家応援プロジェクト) 2017 Finalist。 現在起業5年目。
目次
ジャグアアートを広めることが仕事
ー 現在はどういったお仕事をされているのですか?
ジャグアアートに関する仕事を株式会社と協会の2つを運営しています。
ー ジャグアアートとは聞き慣れない言葉ですが…?
ジャグアアート(ジャグアタトゥー)は簡単に言うと「消えるタトゥー」です。
植物由来のインクを使用し肌を染めることで、タトゥーのようにボディアートを行うことができます。
ただ通常のタトゥーとの最大の違いは、2~3周間前後で消えることです。
株式会社N.designは主に「ジャグアアートサロンの運営、施術」や「ジャグアアートに関する商品開発」を行っています。
また、「名刺作成からWEBまで幅広いデザイン業務」や「SNSマーケティングのコンサルティング」も行っております。
日本ジャグアアート協会では講師育成の枠組み等を作っています。
また、株式会社N.designと連携しながらジャグアアートのスクールやオンライン講座の運営も行っています。
起業のきっかけ
ー 起業を考えるきっかけは何かありましたか?
高校生の時から事業内容は何も決まっていなかったのですが、漠然と「起業家になりたい!」「社長になりたい!」という想いはありました(笑)
ー なぜ社長になりたいと?
そう考えたきっかけは『消去法』に近かったです。
アルバイトも続かないし、身体はすぐに壊しちゃうし。
その後は、挙げ句の果てに家まで無くなっちゃて。
だから自分で自由に動きながら、何かするしかないなと思って、その時出会ったのがジャグアアートだったんです。
起業を決めて一番はじめにしたこと
ー 起業を決めて一番はじめにされたことって覚えていますか?
とにかく人に会ってましたね。
既に経営をされている方に話を聞きに行ったり、紹介された人の話を聞いていました。
そこでもらったアドバイスは疑いもせず、全部試してみましたね。
ー 全部!?怖くはなかったんですか?
はじめから「本を読もう!」みたいな気持ちになれなかったですし、どんなセミナーに参加すればいいのかも分からなかったので、とにかく聞いたことを実践してみました(笑)
他の人のアドバイスから「読む本」「参加するセミナー」を決めました。
スタカフェ大阪を利用したきっかけ
ー 池上さんはスタートアップカフェ大阪に来られたときのことを覚えていらっしゃいますか?
最初は友人の紹介でした。
友人から「あの場所良かったよ」と聞いて、どんなところだろう?と来てみたのが最初でした。
そこで、LED関西(女性起業家応援プロジェクト)への出場を勧めていただき、コーディネーターさんに相談するために通うようになりましたね。
スタカフェ大阪のいいところ
ー 池上さんは今でもスタカフェを利用いただいていますが、池上さんの思うスタカフェ大阪のいいところってどこですか?
温かいところですね!
コーディネーターの皆さんも優しいし、気軽に来れる雰囲気があるので、いつでも帰って来れる場所、実家みたいな感じですね。
あとは、スタカフェに行くと誰かがいるから輪も広がるし、寂しくなったらスタカフェに行こうかなって思います(笑)
今後の展望
ー 事業において今後の展望を聞かせていただきたいです
施術者を増やしたいという想いが強いですね。
自分自身がジャグアアートによって人生が変わったので、そういったキッカケを作っていきたいです。
そのためのジャグアアートのオンラインサロンであったり、商品開発でパウダーを作ったり、協会で講座を作ったりしているのは全部キッカケ作りのためなんです。
とにかく稼ぐとかであればサロンにスタッフを増員したり、商品販売だけに力を入れたりという選択肢もあると思います。
でも私が作りたいのは、施術者が世の中に増えるための『枠組み』なんです。
だから、そのために必要な部分を作くることに力を注いでいきたいですね。
リアル裏トーク
事業に失敗したら…?
ー すみません。スタートアップリアルお馴染みの質問で、みなさんが気になることをズケズケ聞いていきたいのですが、ぶっちゃけ事業に失敗しちゃったらどうします?
それはそれで面白いですね!
失敗した経緯をnoteとかにまとめて販売しちゃうかも。
あとは失敗してほとんどお金がない状態とかなら、ヒモにでもなってみたいです(笑)
もし失敗しても資金があれば、他の人に投資しますね。
あーでももしそうなったら、やっぱり楽したいのでやっぱりヒモですね。
いまのうちから主を募集しておきます。
って冗談は多くなってしまったのですが、そもそも事業が失敗しないよう今の事業に全力で取り組みます。
周囲は否定の嵐
ー 起業する時に周囲の反対などはありましたか?
私の場合、本当に身の周りの人から否定されまくったんです。
親もそうですし、友達もそうですし、高校の先生、大学の先生からも「きっとできないから、こっちの道にしておけば?」って言われていたんです。
周りから否定される環境には、正直悩みましたね。
ー ちなみにどのようにして乗り越えられたのですか?
自ら離れました。
やっていない人に話を聞いてもだめだ。と思ったんです。
だから、行動している人から話しを聞こうって考えるようになりました。
家が無くなった
ー インタビュー序盤で「家が無くなった」というパワーワードが出てきていたんですがちょっとそれについて詳しく聞きたいです。
大学時代は、普通に大学に通いながら学費を奨学金で賄って、バイトをして生活費を賄う予定だったんですが、ちょっと稼ぎが足りなかったみたいで。
家賃を滞納しちゃったんです。もちろんそれが続くと追い出されちゃうんですよね。
そして払うだけのお金も準備できず、出るしかなくなっちゃいました(笑)
でも、実はそれがジャグアアートを他人に施術しだしたキッカケでもあって。
家もない。お金もないので、友達の家を転々とさせてもらうしかなかった。
でも、無償で泊めてもらうのも悪いし、自分が何かしてあげられることはないのかなって考えて、はじめたのがジャグアタトゥーだったんです。
それで、なんとか寝る場所は確保できてたのですがご飯にはやっぱり困っていたので、その当時はひたすら「割けるチーズ」と「ガム」を食べていましたね。
知ってます?ガムって1日中噛み続けると消えるんですよ(笑)
これから起業する方へメッセージ
ー さいごに10代、20代でこれから起業を目指す人に向けて何か伝えたいことはありますか?
好きなことをしたらいいと私は思いますね。
自分自身が親に否定されて、できないよ!と言われてきたんです。
でも好きだったからこそ、その枠に捕われずに人に会いに行ってできる可能性を見つけようと思えたんです。
だから、まずは事業になる、ならないは関係なく、好きなことを見つけることをおすすめします。
じゃないと続けられないと思うので。
はじめは、飽きたら辞めて飽きたら辞めてで良いんじゃないかなと思ってます。
そうやって自分が好きなものを見つけてみてください。
ー 池上さん、お忙しい中ありがとうございました!
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